結婚式に着物で出席したい!お呼ばれマナーと注意ポイント | KIMONO NADESHIKO

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結婚式に着物で出席したい!お呼ばれマナーと注意ポイント

引用:GAHAG
お友達の結婚式にお呼ばれした時、多くの人は動きやすいドレススタイルを選ぶのではないでしょうか。大人の女性なら、落ち着きのある、おしとやかな着物姿で結婚式に出席してみるのもいいですよね。これまでに着物で出席したことがないという人にも知ってもらいたい、結婚式における着物のマナーや、注意したいポイントについて解説していきます。

未婚女性は、結婚式にどんな着物を選べばいい?

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結婚式に着物を着ていくときには、既婚・未婚のどちらであるかということや、着物の格を意識する必要があります。未婚女性の場合は、成人式でも着る「振袖」で結婚式に出席しましょう。ただし一言で振袖と言っても、さまざまな種類があります。

まず、もっとも格が高いのが「大振袖」です。袖の長さが125cmのものを指し、特に華やかな印象を与えられるのが特徴です。しかし、大振袖は花嫁さんが着用する着物です。結婚式に招待されたゲストは、自宅に大振袖があるという場合でも着用しないことをおすすめします。

次に「中振袖」です。87cm~106cmほどと、袖の長さは大振袖に比べて短く、さまざまなパーティーシーンなどで活躍します。大・中に続き、「小振袖」もあります。袖の長さは76cm~86cmほどで、小柄な女性やお子さんなどが使用します。結婚式に行くときは大振袖は避け、身長やスタイルに合った振袖を着用してください。

既婚女性が、結婚式に着ていくべき着物は?


引用:Instagram by hanadako_garden
既婚女性の場合は、振袖ではなく「黒留袖」や「色留袖」、「訪問着」などを着用します。この中で第一礼装と言われる、もっとも格式の高い着物は黒地の着物のことを指す黒留袖です。ただし、黒留袖は主催側が着用する着物のため、結婚式で黒留袖を着れるのは新郎新婦のお母さんや親戚の既婚女性だけです。お呼ばれした時には、黒以外の地に模様が入った「色留袖」を着るようにしてください。

きれいな模様が縫い目を通って続く、絵羽模様の着物は訪問着と呼ばれます。訪問着も、結婚式などフォーマルなシーンで活用できる着物です。特に明るく華やかな雰囲気の訪問着なら、結婚式に華を添えてくれるでしょう。シックで落ち着いたカラーやデザインを選べば、結婚式のような晴れの日だけでなく、広いシーンで使うことができます。年齢を重ねてからも美しく着ることができるため、一着手元においておき、長く着るのもいいかもしれません。また、訪問着は既婚女性だけでなく、未婚の女性も身につけられる着物です。

着物を着て結婚式に行くとき、失礼に当たるタブー

引用:ぱくたそ
晴れやかな結婚式というシーンでは、さまざまなマナーが存在します。結婚式マナーの中でも、特に無視できないのが、相手に嫌な思いをさせてしまったり、失礼な印象を与えてしまったりする「タブー」です。

まず、着物には上記の通り「格」があります。招かれたゲストが格の高い着物を着ていくと「主役を潰している」など悪い意味にとらえられてしまいます。また、反対に親族が格の低い着物を身につけることも避けてください。親族は、ゲストをお招きするという意味で、格の高い立場です。本来なら第一礼装に身を包むべき人が、格の低い着物を着ることはゲストに対して失礼と捉えられます。

また、ゲストが結婚式に出席するときは、白の着物は避けた方が無難です。花嫁さんの白無垢とは別物のため問題ないという意見もありますが、やはり一般的に白は「花嫁さんの色」というイメージが浸透しているため、良い印象を与えません。また、ヘアアクセサリーなどの小物についても、しきたりを重んじる場合には真っ白のデザインを避けた方が無難です。

押さえておきたい、着物のときの動き方マナー

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着物を着て結婚式に出席するときは、より美しく見えるように普段とは少し違った立ち振る舞いに気をつけましょう。例えば、着物では大股でどしどし歩くことはできませんよね。おしとやかに美しく動けるのが着物の魅力ですので、着物の形を崩さないよう、何気ない動作も小さくするように心がけてください。

座るときには、姿勢を正して膝を閉じ、浅く腰かけるのが着物の基本です。深く座ってしまうと、きれいにセットした帯も潰れて、崩れてしまいます。常に浅めに座るようにした上で、お手洗いに立ったときは、その都度、鏡で着崩れをチェックすることをおすすめします。

また、披露宴でお食事をいただくときには、着物を汚さないよう細心の注意を払ってください。特に裾は汚してしまいやすいため、手を伸ばすときには必ず袂を持つようにしましょう。慣れていないと水や飲み物を倒すなどのトラブルにつながりかねないので、きちんと意識しておくことが大切です。

美しい着物で、結婚式に華を添えよう

美しく、存在感のある着物の女性は、結婚式に華を添えてくれる存在です。自分の立場を踏まえた上で、似合う着物を身につけて出席することで、喜ばれるかもしれません。動き方や何気ない所作にも気を配れば、清楚で美しい、好印象を与えることができるので試してみてくださいね。

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