振袖が着付けの技でドレスに大変身!話題の「振袖ドレス」とは? | KIMONO NADESHIKO

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2017年11月4日

着物

振袖が着付けの技でドレスに大変身!話題の「振袖ドレス」とは?

引用:hahatoco

成人式で着た思い出の振袖を結婚式でドレスとして着る。今、着物を愛する女性達の間で「振袖ドレス」が注目を集めています。みなさんは振袖を今までに何回着ましたか?成人式、親戚や友人の結婚式…。多くても数える程度。成人式の時に一度きりという人も多いことでしょう。でも、それでは勿体ない…!もっと振袖を着てほしい!そんな思いから生まれたのが「振袖ドレス」です。全く新しい発想の和のドレスをご紹介いたします。

 

新しい和のドレス「振袖ドレス」とは?

引用:hahatoco

着物をドレスに仕立て直した和のドレスは今までにもありましたが、今回ご紹介する「振袖ドレス」は、着物にハサミを入れたり、縫ったりといった手を一切加えずに、着付けの技術だけで華やかなカラードレスのように振袖を身につけることのできる、全く新しい発想の和ドレスです。一級着付技能師の村井昭子さんが2010年から始められた特別な着付けの技で、「オリエンタル和装」とも呼ばれています。大切な振袖を傷つけることなく、ドレスとして着用できるとあって、着物を愛する女性たちの間で評判となっています。

 

アレンジ自在!「振袖ドレス」の魅力 〜その1〜

引用:YouTube Loufreasy

「振袖ドレス」は、ふわりとしたドレスのシルエットに、染めや絞り、刺繍といった日本の伝統技術がふんだんに使われた豪華で美しいドレスです。ドレス自体が振袖なので、その華やかさは当たり前なのですが、スカートを膨らませるために着るパニエの上に着付けることで、振袖姿とはまた違った、新しい魅力が引き出されています。パニエの色やボリューム感、トレーンの有無や長さによって「振袖ドレス」は様々な表情を見せてくれます。また、振袖を着るように帯も結びますので、結び方や、帯揚げ、帯締めで、さらに自分らしくドレスをコーディネートできます。 基本の形はベアトップですが、振袖の袖の部分を使ってケープのようにアレンジしたスタイルもあります。 人生の門出を飾る大切なドレスを、自分の好みに合わせてアレンジできるなんて、なかなか素敵じゃないですか?センスの見せどころです!着付け担当の人としっかり打ち合わせをし、世界に一つだけの自分らしいドレスを完成させたいですね。

 

加工は一切なし!「振袖ドレス」の魅力 〜その2〜

引用:YouTube 村井昭子

「振袖ドレス」の最大の特徴は、振袖を全く加工せずにドレスとして着用できるところです。振袖からドレスへと、かなり大胆に変身しますが、切ったり、縫ったりは一切なし。着物に手を加えることなく、着付けの技だけで仕上げます。しかも着付けにかかる時間はわずか15分程度。ですので、結婚式のお色直しにもぴったりです。思い出の振袖を着用すれば、ご家族への感謝の気持ちをしっかり伝えることができますし、ご家族のみなさんもきっと喜んでくださるはずです。 振袖は、贈ってくれたご家族の思いの詰まった特別な着物です。お母様から受け継がれた振袖をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ドレスへの仕立て直しを検討される方もおられるかと思いますが、思い入れのある着物にハサミを入れるのはどうしても抵抗が…という人は多いと思います。「振袖ドレス」ならドレスとして着た後すぐに、着付けを解けばもとの振袖として着ることができます。次の代へ、振袖そのままの形で残すことができるのです。ドレスと着物、両方楽しめるのはちょっと得した気分になりますね。日本が世界に誇る伝統文化「着物」を、こうした形で未来に継承していけるというのは、とても意義深いことではないでしょうか。

 

「振袖ドレス」どこで着付けてもらえるの?

引用:ザ・オリエンタル和装

「振袖ドレス」の着付けには特別な着付けの技術が必要です。そのため、まだそこまで一般的ではありませんが、「振袖ドレス」の人気とともに、着付けをしてくれる結婚式場やホテル、写真館が徐々に増えてきています。 「振袖ドレス」(オリエンタル和装)の生みの親である村井さんが代表を務めるビギンブライダルは愛知県の会社ですが、出張着付けもしてくださいます。村井さん公認の着付け師も全国におられるようなので、「振袖ドレス」にご興味のある方は、ぜひホームページをチェックしてみてください。 ちなみに着付け代はだいたい6万円程度。お色直し用にカラードレスを借りることを考えれば、お得な値段設定ではないでしょうか。

 

「振袖ドレス」で、誰よりも素敵な花嫁さんに

いかがでしたか?感謝の気持ちを込めて、思い出の振袖をドレスとして身に纏う。結婚式に「振袖ドレス」を着れば、温かな気持ちで溢れた素敵なパーティーになりそうです。これから結婚式を予定されているみなさん、ぜひこの「振袖ドレス」を検討してみてくださいね。世界にたった一つの、自分のためだけの「振袖ドレス」で、世界一の花嫁さんになってください。

 

 

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