着物のクリーニング料金はどれくらい?店舗の選び方や保管方法まとめ | KIMONO NADESHIKO

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2017年11月4日

着物

着物のクリーニング料金はどれくらい?店舗の選び方や保管方法まとめ

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着物の美しさを保つためには、クリーニングなどを活用した丁寧なお手入れが必要不可欠です。しかし、着物をはじめて買った人は「着物のクリーニング料金は高いの?」「クリーニングから返ってきたらどう保存すればいいの?」と不安に感じてしまうのではないでしょうか。今回は、着物のお手入れ方法や保管方法、クリーニング店の選び方などをご紹介します。きれいな着物を守るため、ぜひ参考にしてくださいね。

着物はクリーニングを使った方がいい?料金は?


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丁寧に扱っているつもりでも、外を歩くことで着物が汚れてしまうことは少なくありません。汚れたときには、できればその日のうちに、しっかりとお手入れをしてきれいな状態をキープしましょう。手洗いマークの表示がついている着物の場合、自宅でもお手入れすることができます。しかし、着物の知識があいまいなまま水洗いをすると色落ちをしたり、着物を傷めてしまったりする可能性があります。部分的に色や柄が剥げてしまったら、どれほど魅力的な着物も台無しですよね。大切な着物をきちんと丁重に扱うためには、クリーニングを活用しプロにゆだねることがおすすめです。

着物のクリーニング料金は、店舗によって違うのはもちろん、帯なども含めて一式洗うのか、着物や襦袢だけ洗うのか、丸洗いするのか部分洗いするのかなどによって大きく違います。おおむね、一式丸洗いで5000円前後の料金が相場でしょう。さらに、シミ抜きはするかどうかなどによって、オプションとして追加料金が発生します。

大切な着物はどのクリーニング店にお願いすればいい?


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クリーニング店には、大手チェーン店から地域に根付いたチェーン店、個人経営の店舗まで、いろいろな種類があります。店舗によって料金だけでなく、対応や技術、仕上げまでのスピードなどに差があるため、しっかり見極めた上で自分にとって納得ができる店舗を選ぶようにしましょう。

特に、着物は洋服に比べて取り扱いが難しいのが特徴です。さらに着物に使われている布などによっても、最適な洗剤や洗い方などが細かく分類されます。クリーニングのプロであっても、着物に対する知識や技術がないと判断は難しいものです。不安な場合には、着物を購入した呉服屋に相談を持ちかけるのがおすすめです。着物のプロが集う呉服屋では、最適なクリーニング業者を紹介したり、案内したりしてくれます。また、インターネットで調べると「着物専門のクリーニング店」がヒットします。そちらを利用することもおすすめです。

着物をクリーニングに出すときの、お店の選び方


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時間がないとき、費用を抑えたいとき、近所に着物専門のクリーニング店がないときもありますよね。そんなときも、やはり自宅でお手入れするのではなく、近所のクリーニング店にお願いすることがおすすめです。ただし、前述の通りクリーニング店によっては着物に関する知識があいまいだったり、対応が不誠実だったりします。あらかじめ電話をして、お店の雰囲気を掴んでおくといいでしょう。

まずは「着物のクリーニングはできますか?」と聞いてみるところからはじめましょう。相手もプロですから「できません」と答えることは少ないと思いますが「着物ですか?」「状態にもよりますが……」など、消極的な反応があれば、知識や技術に絶対の自信があるわけではないと考えた方が良さそうです。また「着物のシミやカビをとってほしいのですが」など、具体的に尋ねてみるのもおすすめです。着物のクリーニングに慣れている人なら「そで口のシミの場合、プラス○円の別料金がかかってしまいます」など、汚れのある場所ごとの対応の違いや、料金のことも解説してくれるはずです。

クリーニングから返ってきた着物の保管方法は?


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クリーニングから返ってきた着物は、ビニール袋に入った状態になっていることが一般的だと思います。自宅で保管するときは、必ずクリーニングの袋から出すことを忘れないようにしてください。着物は、湿気が大敵です。クリーニング店のビニール袋は通気性が悪く、着物を傷めてしまう可能性がとても高いため、すばやく取り出すようにしてください。

ビニール袋から取り出した着物は、桐のたんすや専用の収納ケースなど、通気性のいい入れ物に入れて保管します。また、湿気に続く、着物の大敵は「虫」です。たんすやケースの中には、防湿材や防虫剤を入れておきましょう。着物の上に直接置くと、生地を痛める可能性があるため、ケースの隅など触れにくい部分に添えてください。

また、着物の品質をキープするためには、長期間たんすやケースに着物を入れたままにしておかずに、年に数度取り出すことも大切です。ハンガーにかけて日が当たらず風通しのいい場所に置き、簡単にブラッシングしましょう。こうすることで、湿気に弱い着物も良い状態を保ちやすくなります。

クリーニングを活用して、きれいな状態の着物を楽しもう

美しく、上品な印象を引き立ててくれる着物だからこそ、汚れやシミがあっては台無しですよね。専門的な知識や技術に長けたクリーニングのプロに頼み、清潔な状態を保ちましょう。クリーニングから返ってきてからも、丁寧に保管することで、時間を重ねても変わらない美しさを守ることができますよ!

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