浴衣にサンダルって合うの?足元をきれいに・粋に着こなすコツ教えます | KIMONO NADESHIKO

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2017年10月18日

着物

浴衣にサンダルって合うの?足元をきれいに・粋に着こなすコツ教えます

引用:pixabay
浴衣は、ほんの少し短めの丈にして着付けます。そこで、目立つのが足元です!本来、浴衣には下駄が1番ですが最近ではサンダルをコーディネートしてもいい……というムードになってます。確かに、下駄は「鼻緒ずれ」して痛くなることも少なくありません。けれども、やはり浴衣の粋さをぶち壊すようなデザインのサンダルを合わせるのはおしゃれじゃありません。どうやってコーディネートすればいいのかコツをご紹介しましょう。

浴衣に合うサンダルはあるのか?

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最近は、「浴衣には下駄」という常識を打ち破り、あえて洋服のときのサンダルをコーディネートするのが10〜20代の女性を中心に増えてきました。けれども、ちょっと大人世代の女性としては、サンダルといっても浴衣の雰囲気を壊さないようなデザインのものを上手にコーディネートしたいものです。

浴衣は、「首」の美しさが引き立つ衣服です。「首」「手首」「足首」を露出することで女性らしい色気を演出できます。そこで、素肌の「足首」をさえぎってしまうような、太い足首ストラップのサンダルはNGなのです!浴衣の裾からすっと伸びた素足の足首をストラップがさえぎってしまうので、見苦しいイメージになります。また、足の甲をメッシュなどで覆ってしまうサンダルもNG!ちらっと見えるのが色っぽい足の甲の肌を隠してしまっては、浴衣姿の魅力が半減してしまいます。できるだけ、足首や甲の素肌を隠さないようなサンダルを選びましょう。

意外に浴衣と違和感がないのがビーチサンダル!

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浴衣にビーチサンダルと聞くと、「え?」と思いますよね。けれども、意外や意外!浴衣とは相性がいいのです。その理由は、鼻緒スタイルでヒールがないことが下駄と同じなので、視覚的に違和感や抵抗感が少ないことにあります。ひとくちにビーチサンダルといっても、今はさまざまなデザインがあるので、浴衣の柄や色に合わせて選ぶことができるのもメリットでしょう。浴衣に合うのは以下のようなビーチサンダルです。

● 鼻緒の部分が布(できれば和テイストの柄や無地)で包んである
● 鼻緒部分に小さな花飾りなどの装飾がある
● 鼻緒部分が布や紐の三つ編みになっている
● 鼻緒部分に、ラインストーンがあしらってあるもの
など、ちょっと下駄に近い雰囲気で装飾があるものなら違和感なく履きこなせます。大人っぽい柄の浴衣には、細い紐状の鼻緒×ゼブラや豹などのアニマル柄のビーチサンダルも合うのでおすすめです。

浴衣としっくりなじむ下駄サンダル

下駄と同様に、「ウッド素材を使用したサンダル」なら浴衣と違和感なくコーディネートできます。ダークブラウンやライトベージュなどのウッドベースに、布の鼻緒がついたものや、布のリボンで結ぶようになっているものなどデザインのバリエーションも豊富です。ちょっとヒールがあるタイプは足が長く見えるのもメリットでしょう。

白っぽい浴衣は明るめの色のウッドを、粋な紺色などの浴衣は濃い目の色のウッドサンダルが似合います。ウッドの下駄サンダルは、1足あるとエスニック系のワンピースやジーンズなどとも相性がいいので、いろいろ使い回すことができ便利です。

和テイストが浴衣と相性ぴったりの「い草サンダル」

xicakoCYさん(@xicako)がシェアした投稿 – 2016 8月 10 8:32午後 PDT

素足に気持ちがいい「い草」を使った和サンダルも、浴衣にコーディネートできます。いろいろな種類がありますが、基本的にはビーチサンダルや下駄と同様にヒールがなく、鼻緒があるだけのシンプルなデザインが中心です。

ベースのふちと鼻緒に同じ柄の生地を使用しているデザインや、スリッパのように甲の部分を生地で覆ったデザインがありますが、やはり浴衣との相性がいいのは鼻緒タイプでしょう。ぺったんこではなく、少しヒールが付いたタイプもあります。

い草サンダルは、畳と同様にい草を1本1本織り込んだ生地を使用しているので、夏は汗を吸い込みいつもさらっとした履き心地を楽しめるでしょう。また、畳の上を歩いている感覚なので疲れにくいのも魅力です。花火大会やお祭りなど、「今日は歩くだろうな!」という日は、い草のサンダルにすれば足の痛みを気にせずに楽しめます。

知っておきたい!下駄で痛くならないための対策

浴衣姿に1番ぴったり合うのはやはり下駄です。若い世代がファッションでいろいろなサンダルを自由にコーディネートするのはいいけれども、「やはり大人世代の女性は、浴衣はきちんと着こなして」という声が多く見られます。特に、男性からは「自分の彼女が浴衣を着るときは、洋装のサンダルではなく下駄を履いてほしい」と声が圧倒的に多いようです。そこで、「やっぱり下駄を履きたいよね」という人のために、履きなれない下駄で足が痛くならないための対策をご紹介しましょう。

● 鼻緒の奥まで指を入れないで、指のまた(親指と人差し指の間)と鼻緒の間に余裕を持たせてください。
● かかとは2〜3センチ下駄から出るようにして履きましょう。
● 買ったばかりの下駄は鼻緒が硬いので、左右に引っぱったり鼻緒の付け根を上に引っ張りあげたりしてほぐしてください。出かける1週間くらい前からこまめに行うといいでしょう。試し履きして足を慣らすことも大切です。

● 下駄を履いて出かける前に、指の間にベビーパウダーなどを塗っておきましょう。
● 何度か試し履きすると、1番鼻緒が当たる場所がわかるので肌色の絆創膏を前もって貼っておきましょう。

浴衣で出かけるときには、念のために絆創膏は忘れずに持って行きましょうね!

浴衣にしっくり馴染むサンダルを選ぼう!

浴衣にサンダルを合わせている人も目につくようになったとはいえ、やはり大人女子としては正統派の下駄で粋に美しく着こなしたいものです。浴衣だからこそ演出できる「足首の色気」を台無しにしないように、サンダルを選ぶときには慎重にチョイスしてくださいね。

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