浴衣・着物のたたみ方 初心者にもカンタン!キレイに片付け | KIMONO NADESHIKO

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2017年10月18日

着物

浴衣・着物のたたみ方 初心者にもカンタン!キレイに片付け

 

引用:ぱくたそ

夏のシーズンに大活躍の浴衣も、そろそろ来年に向けて「衣替えの季節かな?」と感じたら、きれいに洗濯、またアイロンがけした後に、きちんとたたんで収納しましょう!

浴衣でも手染めの本麻染め、絹紬、綿絽などは、取扱いが難しいので、クリーニングを活用するのも良いでしょう。今回は浴衣だけでなく、一般的な着物にも応用できる「本だたみ」を紹介します。

1,浴衣・着物がたためる場所を確保しよう!

浴衣や着物をたたむ時は、ある程度の広さのある、平らで清潔な場所を確保しましょう!場所の余裕があまりとれない場合は、広げた風呂敷などの上で半身ずつたたみましょう。準備ができたら、浴衣をきれいに伸ばしながら、まず、腰から下の部分をたたみます。

衿を左側、裾を右側に置きます。次に下前からたたみます。脇の縫い目をきれいに整えて内側に折り、「おくみ」を外側に返します。上前の「おくみ」を下前の「おくみ」に重ね、布目をきれいに整えます。上前の脇縫いを手前の下前の脇縫いに重ね、背縫いをきれいに伸ばします。

2,浴衣・着物の腰から上部分のたたみ方

腰から下の部分をたたみ終えたら、場所の節約のために、軽く折って仮置きすることもできます。

浴衣全体を右に引いて、腰から上をたたみ始めます。下前の衿を返して、上前の衿を重ねます。次に肩山と衿の交点を広げて半分にたたみ、きれいに内側に折り入れます。衿先と折山を左右に引いて、衿をきれいに整えます。

上前の脇縫いを引き寄せ、下前の脇縫いに重ねます。そのまま「折り紙」の要領で、衣紋のあたりをたたみ、自然にきれいになるように、しわを伸ばしていきます。

3,浴衣・着物の袖部分のたたみ方のコツ

浴衣・着物の腰から下の部分と上の部分を、それぞれきれいにたためたら、あとはもうひと息です!この時点で、上前の袖を、袖付けの位置で返します。右側に仮置きしていた裾を、肩山まで折り上げて、半分にします。

たたんだ浴衣の形が崩れないように、折った身頃の両端をしっかりと持ってそのまま裏返します。この時、身頃部分と袖の部分をしっかりと掴むことが大事です。うまく裏返すことができたら残った袖をかぶせ、しわにならないよう、全体を整えます。

4,浴衣・着物は畳紙(たとうし)に包んで保管しよう!


浴衣・着物は畳紙(たとうし)に包んで保管します。畳紙のサイズによっては、もう少しコンパクトに着物をたたむ必要があります。そのときは、袖の部分に折り目がつかないよう、袖の下あたりから再度、裾部分を折ります。

絹・麻・木綿の素材は湿気を嫌うため、着物の保管に最適なのは昔から「桐箪笥」と言われます。
浴衣や着物は平置きで保管するため、通常より場所を取りますが、これは着物専用の桐箪笥でなくても、着物専用の引き出しを確保することで、帯、足袋、肌着、バック、草履などがしまえ、便利に使えるようになります。

5,着物収納の究極の極意は、シワを作らないこと!

着物は洋服の立体裁断と違い、折り紙のように平らにして収納できることが特徴のひとつです。今回紹介したのは「本だたみ」ですが、他にもさらに小さくたためる「袖だたみ」や、長襦袢用の「襦袢だたみ」、羽織り用の「羽織りだたみ」など、着物のたたみ方にも種類があります。

また帯の保存も同様です。帯も「袋帯」「名古屋帯」「兵児帯」などの種類がありますが、基本的には新しい折りジワを作らぬよう、手順に沿ってたたんでいきます。

これらの共通したポイントとなるのは、「シワ」を作らないこと。だからこそ、たたむ段階ごとに、きれいにシワがないかどうかをチェックしながら進めることが大切です。きれいにたたんだ着物は、繊維を傷めないので、より長く保管・着用することができます。

たたみ方さえマスターすれば、後の予定もフレキシブルに!

浴衣・着物の着付けは一見難しそうに感じられますが、一度浴衣・着物を扱うポイントを覚えてしまえば、何も難しいことはありません。今回の「本だたみ」がマスターできれば、着付け道具を持ち運んで、移動先でも着付けられるようになるので、場所を選ばず、天候の悪い日や夏の暑い日などにもたいへん便利です。

例えば、浴衣や日用の着物は、お茶や日本舞踊などのお稽古の練習用としてもよく着られています。そこで、あらかじめ着物一式を用意しておけば、お稽古の開始30分前に、さっとお稽古着として着用し、終了後、洋服に着替えることができます。同じ着物のお出かけでも、自宅を出てから戻るまでのスケジュールが臨機応変に立てられるので、日常の場面では、お稽古の後に通院したり、友達との食事会に気軽に参加できるようにもなります。

特に浴衣は軽いので、自分でたたむことが出来るようになれば、かなり自由度も高くなります。浴衣や着物の持ち運びには、各種着物バッグをはじめ、旅行用の小型スーツケースも、かなり便利です。ただし着物は雨に弱いので、しっかりと雨よけ対策することも忘れずに!

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