着物のおしゃれは小物使いが大切!〜知っておきたい5つのポイント〜 | KIMONO NADESHIKO

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2017年9月8日

着物

着物のおしゃれは小物使いが大切!〜知っておきたい5つのポイント〜

引用:Youtube by kimito
洋服のセンスがいい人は、小物の使い方がとても上手!それと同様に、着物姿がキマっている人は小物のチョイスやコーディネートがすてきです。基本的なルールはきちんとおさえた上で、自分の個性に合った小物を使っていますよね。そこで、「着物美人」を目指したい人のために、知っておきたい小物使いの基礎知識ポイントをご紹介しましょう。ぜひ、参考にしてくださいね!

着物を着るときに必要な小物〜衿・帯関連〜

引用:Youtube by isetankimono
ひとくちに「小物」といっても、着物の場合はいろいろな種類があります。そして、着物を着るときに必要な「着付け用の小物」と、和装の仕上げに使う「おしゃれ小物(洋服でいえばアクセサリーのような)」に分かれます。ここでは、おしゃれ小物をご紹介します。

● 半衿:長襦袢や半襦袢の衿に縫い付けて用います。本来は着物の衿元を汚さないために付けるのですが、装飾の役割も高いのです。半衿は白地が一般的ですが、刺繍入りや柄・色ものなどデザインも豊富で、着物とのコーディネートが楽しめます。

● 伊達衿:着物の衿もとに重ねて使う「衿」で、おしゃれの目的で使います。

● 帯揚げ:柔らかい布地で作られたもので、帯の形を整えたり重さを加減したりする役目があります。帯から見えるように使うので装飾の要素が強い小物です。

● 帯締め:結んだ帯を中央で押さえる役割があります。丸紐と平紐があり、手織りの製品と機械で織った製品に分かれます。着物愛用者の間では絹製で手織リの「手組紐」のほうがしっかりと締まると評判が高いようです。

● 帯留め:帯締めの中央に留めるブローチのような装飾小物です。金属・木・サンゴ・パールほかさまざまな種類があります。洋服のブローチのような感覚です。

着物を着るときに必要な小物〜足袋や草履・バッグ〜

引用:visualhunt
そして、着付けた後の仕上げの小物として大切なのが足袋や草履、バッグです。

● 足袋:足袋は洋服でいうとソックスのようなものです。着物姿のときは意外と足元が目立つので、汚れのない綺麗なものを着用しましょう。白だけではなく色ものや柄ものもあります。街着のときには、着物の柄に合わせて、遊び心のあるデザインの足袋を選ぶのもいいでしょう。

● 草履:洋服と同様、着物や季節に合わせて選びます。フォーマルの場合はルールがありますが、街着の場合は好みで選んでも大丈夫です。

● バッグ:着物や季節に合わせて選びます。フォーマルの場合はルールがありますが、街着の場合は、洋服用の小さなバッグやカゴなどをコーディネートしてもOKです。

知っておきたい!着物小物の格合わせ-フォーマル編〜

引用:Amazon
着物と帯は、色や柄を合わせるだけではなく「格」が合うものを選ぶのが基本ルールです。同様に、「小物」も着物の格に合わせることが大切なので、基本的なルールを覚えておきましょう。まずは、フォーマルな場での基本的な小物の合わせ方をご紹介します。

フォーマルな着物に用いる小物

● 半衿:「白塩瀬羽二重」という、横うねのある織りの白い半衿を使います。(秋頃〜初夏まで使用できます)振袖・留め袖・訪問着などの正装のほか、小紋や紬、木綿など単衣(ひとえ)の着物にも合わせられます。(白の伊達衿を付けることもあります)

● 帯留:5大宝石(ダイヤモンド・サファイア・エメラルド・ルビー・パール)を使用した帯留めなどを用います。

● 草履:佐賀錦の織物や、つづれおりのもの、金糸や銀糸が入ったものなどを用います。

● バッグ:佐賀錦の織物やつづれおりのもの、金糸や銀糸が入ったものなど、草履と同じ素材のものを用います。もしくは、フォーマルドレスで使用する小型のパーティーバッグやビーズバッグなどでもいいでしょう。

● ショール:ちりめんの無地や絞り染め、ベルベット、レース、毛皮などを用います。

● ヘア飾り:べっこうや蒔絵、塗り、さんごや真珠を散りばめた高級感のあるかんざしやくしで、伝統的なデザインのものを用います。

友人の結婚式や披露宴に「着物を着たい!」という人は、以上の基本を覚えておきましょう。

知っておきたい!着物小物の格合わせ-カジュアル編〜

引用:visualhunt
2番目の項でもご紹介したように、街着や遊び着の場合は、ほとんど小物のルールはないので自由に着こなせます。洋服の感覚で、いろいろコーディネートして自分なりのおしゃれを楽しんでください。

街着に用いる小物

● 半衿:白塩瀬羽二重、白無地ちりめんのほか、刺繍半衿や色半衿など自由に合わせられます。伊達衿はつけません。

● 帯留:自由です。アンティークのブローチや小さなコサージュなどをコーディネートする人もいます。もちろん、伝統的なものや宝石が入ったオーソドックスなデザインのものでもOKです。

● 草履:革や合皮の製品などでも大丈夫です。

● バッグ:フォーマル着物のように、草履に合わせる必要はありません。着物の雰囲気にあっていれば洋装用のバッグでも大丈夫です。ビーズやアンティークのバッグ、リボンやコサージュの付いたバッグ、夏はカゴバッグなどコーディネートを楽しみましょう。

● ショール:ウールやレース、カシミヤなど、洋服用のものでもOKです。

● ヘア飾り:かんざしやバレッタ、カチューシャ、リボンなど自由にコーディネートできます。

街着や遊び着は、自由に小物を合わせられる分、センスの腕の見せ所でもあります!

おしゃれ着物のときには傘や扇子もこだわりたい!

引用:visualhunt
着物初心者にとって、自由に着こなすことのできる街着は挑戦しやすいですよね。特に厳しいルールもないので、洋服感覚で小物をコーディネートできます。季節感や色合いに注意して、センスを発揮してください。そして、どうせなら傘や扇子などの小物にもこだわりたいもの!和傘はもちろんのこと、晴雨兼用のレースの傘やアンティーク風の傘などがおすすめです。また、飾りの付いた扇子をさりげなく帯に挟んでアクセサリー代わりにするのもいいでしょう。さらに、着物のときの時計は、基本的には繊細なアンティークの時計が合います。あえて、華奢なチェーンの付いたアンティークの懐中時計を持つのもおしゃれです!

まずは街着で小物遊びを楽しもう!

着物に合わせる小物は基本的にはルールがあります。けれども、フォーマルな場に来ていく着物ではない限りは自由に楽しんでもいいのです。最初は、リーズナブルなアンティーク着物から初めてもいいでしょう。基礎知識は頭に入れた上で、自分に似合うコーディネートを見つけてくださいね。

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